こんにちは、石川県金沢市にある「あおば歯科クリニック」院長の高橋善昭です。このブログでは、歯列矯正についてご紹介しています。

 

今回は「歯列矯正の流れに」ついて、ひとつひとつ見ていきましょう。歯列矯正は以下の順序で進めていきます。

 

1.相談

まずは患者様のお口の中を拝見し、ご自身の気になっている点や、医師としての所見を述べさせていただきます。初めて相談にお越しいただいた際は、皆さん少なからず緊張されるものですので、このブログをご覧の方もどうぞ安心して相談にお越しくださいね。

カウンセリングの後、治療の概要を説明します。歯列矯正治療は基本的に保険適応外の「自費診療」にあたるため、不安や疑問があれば遠慮なくご相談ください。

 

2.検査・診断

カウンセリング後、矯正治療が決定した患者様にはお口や顎の状態を調べるため、以下の順序で検査を行っていきます。

①口の中の写真を撮る
②顔の写真を撮る
③レントゲン写真を撮る
④口中の模型作成のため、歯の型取りをする

すべての検査が終わりましたら患者様の検査結果と治療内容を照らし合わせて治療計画を立てていきます。また、抜歯が必要な場合は矯正装置が入るまでに抜歯を行います。

 

3.治療スタート

実際に歯列矯正の装置を装着。この時、痛みやきつさがある場合は我慢せずきちんと医師に相談するようにしてくださいね。

一般的なワイヤー矯正はマウスピース矯正よりも時間がかかる上、最初は「痛み」も考慮しておかねばなりません。歯列矯正は、しっかりと生えている健康な歯を動かして固定するため、装置を入れた直後数日間はどうしても痛みを感じやすくなってしまいます。あまりにも痛い場合は鎮静剤の服用が効果的です。

 

4.調整

一か月に一度、矯正を調整して歯を動かします。また、矯正装置が入ったことで汚れや食べかすなどが詰まりやすくなっています。どうしても自宅での歯磨きでは追いつかない部分もあるので、調整と合わせてお口の中をクリーニングしましょう。

 

5. 装置を外す

毎月の調整を数年(概ね13年)医師が「歯並びが治った」と判断すると矯正装置を外します。元の歯並びの状態や個人差はありますが、1年~3年の患者様が多いです。

 

6.保定

いよいよ矯正装置が外れた後は、歯並びが戻らないように保定装置を入れます。保定装置には取り外しの可能なタイプと歯の裏からくっつけてしまうタイプがあります。最初の1年は24時間、後の1年は夜間のみ、合計2年間でしっかりと矯正していきます。

 

一生付き合っていく大切な「歯」の気がかりは少しでも早くに解決されることが得策です。歯並びが気になっている方はぜひ一度、歯医者さんに相談してみてくださいね。